更新日:2019年6月28日
一領
8代藩主蜂須賀宗鎮所用
胴前高33.3 cm 胴後高43.9 cm 胴廻112.5 cm
江戸時代後期
徳島市指定有形文化財(工芸品)
徳島藩第8代藩主蜂須賀宗鎮(むねしげ)(1721~1780)所用の甲冑。平安時代から鎌倉時代にかけて用いられた優美な大鎧を模した復古調の鎧。紫糸とともに、裾部分は茜糸で威されており、色鮮やかである。兜の吹返や籠手などには、蜂須賀家の替紋である「稲丸紋」があしらわれる。鎧の内に着用する満智羅(まんちら)まで現存するなど、保存状態が良好である。
胴の正面にある弦走葦(つるはしりのかわ)には、江戸時代の代表的な絵師である円山応挙の獅子図が描かれる。
紫糸威大鎧は宗鎮の体格にあわせて制作されており、胴の前高が33.4センチメートルになるなど、宗鎮は大柄な体格の持ち主であったことがうかがえる。
『徳島のたから』,2018
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