更新日:2016年4月1日
し尿は古くから貴重な有機肥料として農村で利用され、徳島市内でも第2次世界大戦終戦からしばらくの間は、し尿は農家によるくみ取りが行われていました。しかし、化学肥料の普及によりし尿の需要が減り、農家によるくみ取りが難しくなってきたため、昭和29年から「清掃法」に基づき、直営車両(2台)と許可業者(2台)によるし尿の収集が始まりました(徳島市の直営くみ取り車は平成2年度で終了)。
当時、収集したし尿は沖洲町の市営貯溜槽をはじめ、松茂町、川内町などの貯溜槽に溜め、農家の肥料として無料で提供していましたが、人口増によるし尿量の増加等により、次第に処理が難しくなりました。
そこで、陸上で処理し切れないし尿は、昭和34年10月より南沖洲で船に積替え、海上投棄による処理を開始しました。海上投棄は、「海洋汚染防止法」により潮岬と室戸岬を結ぶ線から15海里(27.8km)以遠でないと投棄ができなくなったため、昭和47年度末で終了しています。
し尿の衛生的な処理を進めるために、徳島市はし尿処理場の整備を進めました。
昭和45年4月から論田町にし尿処理場(サニタリープラント、処理能力日量150kL)の稼働を始めましたが、人口の増加によって排出量が予想を超えて伸びていたため、一部のし尿は、中央下水処理場(現中央浄化センター)でも処理を行っていました。
下水処理場での処理は、昭和45年度から浄水苑第一工場(処理能力日量120kL)が完成する昭和53年3月まで行われました。第一工場稼働後は、サニタリープラントと併せて、全量、し尿処理場での処理が可能となりました。
昭和56年7月より、し尿処理場からの排水に含まれる浮遊物質やリンを除去する目的で高度処理施設を稼働させ、処理水質の向上に役立てているほか、サニタリープラントを建て替え、昭和59年3月より第二工場(処理能力日量150kL)を稼働させています。
サニタリープラント(昭和45年から昭和59年)
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