南海トラフ地震臨時情報について
最終更新日:2020年11月5日
南海トラフ地震に関連する情報について
過去2回の南海トラフを震源とする地震は、まず東側で発生した後、時間差をおいて西側で発生しています。
南海トラフ地震臨時情報は、このように時間差で発生する地震に備えるため、気象庁が南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについてお知らせする情報であり「南海トラフ地震関連解説情報」と「南海トラフ地震臨時情報」の二つがあります。
南海トラフ地震臨時情報とは
南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうかの調査が開始された場合などに発表されます。
このことから、南海トラフ地震臨時情報には「調査中」、「巨大地震注意」、「巨大地震警戒」、「調査終了」のキーワードが付記されて発表されます。
キーワード |
状態 | 発表条件 |
留意事項 |
---|---|---|---|
調査中 |
巨大地震発生の可能性の調査が開始された状態 | 地震発生から5~30分後に発表。 |
後に発表される調査結果の情報に注意してください。(調査結果は1~2時間後に発表。) |
巨大地震注意 | 南海トラフ地震の発生の可能性が通常より高まったと評価された状態 | ・南海トラフの監視領域内でM7.0以上、M8.0未満の地震が発生した場合(一部割れ) |
日頃からの地震・津波への備えを再確認して、地震発生に注意して通常の生活を送りましょう。 |
巨大地震警戒 | 想定震源域内でM8.0以上の地震が発生した場合(半割れ) |
・今すぐ南海トラフ地震に警戒し、防災対策をとる必要があります。国や県から発表される情報に注意するとともに、徳島市が発令する避難情報に注意してください。 |
|
調査終了 |
調査の結果、南海トラフ地震の発生の可能性が高まったとは評価されなかった状態 | 「巨大地震警戒」、「巨大地震注意」のいずれにも当てはまらない場合 |
今すぐの対策をとる必要はありませんが、大規模地震が発生する可能性がなくなった訳ではありません。 |
臨時情報が発表される異常な現象とは
臨時情報が発表される、南海トラフ沿いでの異常な現象には「ゆっくりすべり」、「一部割れ」、「半割れ」の3種類があります。
ゆっくりすべり
一部割れ
半割れ
(内閣府:南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応検討ガイドライン(第一版)より引用)
南海トラフ地震関連解説情報について
南海トラフ地震臨時情報が発表された後、観測された異常な現象の調査結果を発表した後の状況の推移等を発表する場合や、「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の定例会合における調査結果を発表する場合(ただし南海トラフ地震臨時情報を発表する場合を除く)に発表されます。
南海トラフ地震臨時情報の発表までの流れ
注意事項
- 南海トラフ沿いで異常な現象が観測されず、南海トラフ地震臨時情報の発表がないまま、突発的に南海トラフ地震が発生することもあります。
- 地震発生の可能性が相対的に高まったと評価した場合でも南海トラフ地震が発生しないこともあります。
- 南海トラフ地震の切迫性は高い状態にあり、いつ地震が発生してもおかしくないことに留意が必要です。
南海トラフ地震臨時情報に関するリンク集等
南海トラフ地震リーフレット(気象庁)(PDF形式:6,155KB)
気象庁 南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件(外部サイト)
徳島県 動画 「南海トラフ巨大地震に備える~臨時情報を活用した防災対応について~」(外部サイト)
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