悪質業者による消火器の訪問点検にご注意!
最終更新日:2021年3月25日
消火器の不適正な点検や高額請求の被害が各地で多発しています。消防署では、消火器のあっせん・販売や点検は行っていません。点検業者は、次のような手口で消火器の点検を行いますので気をつけましょう。
特に消火器をたくさん設置している防火対象物を狙ってきます。
- 支店、出張所等の出先が多い事業所等
- スーパー、百貨店等
- 私立の学校、幼稚園
- 工場・倉庫等
出入りの点検業者を巧妙に装います。
- 訪問前に電話をかけて信用させる。
「今、本社にいますが、これから○○分後にそちらへ点検に向かいます。」 - 本社からの依頼のように装う。
「○○日、消火器の点検にお伺いします。」
窓口で内容を説明せず、一見合法的な書面に署名、押印を求めてきます。
点検等の理由づけが記入された一見合法的な契約書を提示してきます。
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点検を承諾する前に契約業者であるかをしっかり確認しましょう。
(トラブル防止のポイント)
- 身分証明書等の提示を求める。
- はっきりと点検を拒否する。
- 契約書にハンコを押さない。
- 一人で対応しない。
- その場で料金を支払わない。
高額被害の事例
事例1
会社から離れた場所にある倉庫において、「消火器の点検に来た。」と言って、消火器を集めて持ち去った。その際、契約書にサインを求められたが、預り書と思いサインをした。数時間後、騙されたことに気づき、会社に連絡した。出入りの点検業者と誤認して承諾したものであるため、警察、弁護士と相談の上、「支払わない。」とその点検業者に伝えた。消火器は、その点検業者が持ち去ったままになっている。
〈請求額〉
消火器9本詰め替え 233,000円
事例2
「消火器の点検に来ました」と作業着を着た3人が会社窓口に現れ、出入りの点検業者だと思い点検をお願いし、契約書の内容もよく見ずにサインをした。
他の社員が、いつもの点検業者と違うことに気づき、中止を求めたが、もう点検しているからと、点検料金を請求された。抗議をしたが、点検業者は契約書のサインの有効性を主張し、紛糾した。脅迫的な言動もあり、会社の信用を考え支払う約束をした。
〈請求額〉
消火器30本機能点検 315,000円
もし、気づかずにサインや点検の承諾をしても、
- 請求金額の値引きを要求するのは、契約を認めたことになるので言わない。
- 料金をその場で支払わない。
- 業者のまぎらわしい表現等に対して、契約の無効を主張する。
↓
不適正な点検や高額請求をする点検業者が、居直ったり、脅迫的な言動に出たときは、近くの警察署、消防署に通報してください。
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