特定外来生物のアルゼンチンアリの生息確認について
最終更新日:2024年1月10日
アルゼンチンアリについて
令和5年11月15日、徳島市東沖洲において特定外来生物の1種であるアルゼンチンアリが確認されました。本市においては、平成22年8月の徳島市津田海岸町、令和3年9月の徳島市南島田町・庄町及び徳島市多家良町で確認されています。南米原産のアルゼンチンアリですが、この150年間に北米、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアのほか、ハワイ諸島など侵入・定着しています。日本では、平成5年に広島県廿日市市で定着が確認され、以降、多くの都府県で定着が確認されています。アルゼンチンアリは国際自然保護連合の「世界の侵略的外来種ワースト100」や日本の「特定外来生物」に指定され、輸入、飼養、運搬等が規制されているため、取扱には注意が必要です。なお、本種に毒性はありません。また、他のアリと同じように市販されている薬剤で駆除できます。
東沖洲での駆除について
11月20日、東沖洲地区でアルゼンチンアリの生息が確認されたエリア内の公道等について、薬剤による緊急防除作業を実施しました。
また、12月26日には一斉防除を実施しました。
生息地と日本での発見状況
南米大陸原産のアリで、日本では1993年に広島県廿日市市において初めて確認されました。これ以降神奈川、愛知、岐阜、三重、奈良、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、山口、徳島などの各都府県でも生息が確認されており、各地域において防除活動が行われています。
体の特徴
色は褐色~淡褐色で、体長2.5~3ミリメートル程度の小さなアリです。よく似た日本のアリとしてオオズアリやトビイロシワアリがいます。
生息場所
巣は非常に広い範囲(数百m等)にわたることがあります。地面深くに巣を掘らず、既存の隙間を巣として利用することが多いです。例えば、植木鉢、玄関マット、ゴミ箱などの下や、コンクリートの割れ目などで見つかることがあります。
性質
在来のアリ類に比べ素早く動き回り、侵入地では在来アリを駆逐します。
また、家屋に侵入することが多く、屋内を徘徊したり、食材に群がったりすることから、不快害虫としても知られています。ただし毒は無く、噛む力も強くなく、人体に外傷を負わせるようなことはありません。
防除方法
液・粉・粒状の殺虫剤を散布する手法や、ベイト剤(アリに餌と間違わせ、薬剤を巣に持ち帰らせるタイプの殺虫剤)を用いた方法などがあります。これらの手法は、侵入地域内でバラバラに対応をしても効果は薄く、地域での一斉防除活動が有効です。
ベイト剤は侵入地域において面的に、高密度に、計画的に配置することにより効果を発揮し、現在最も効果的な手法と考えられています。その実施には地域の行政関係者や住民の皆さんが連携して取り組むことが必要です。
なお、アリ用の殺虫剤やベイト剤は色々な種類のものが市販されています。
情報提供に関するお願い
アルゼンチンアリは早期発見、早期対策によって被害を最小限に食い止める必要があります。アルゼンチンアリと疑われるアリを見つけられた場合は、徳島市環境政策課までご連絡ください。
参考情報
特定外来生物アルゼンチンアリ(環境省中国四国地方事務所パンフレット)(外部サイト)
国立環境研究所 侵入生物データベース(侵入状況については、本事例についてはまだ反映されていない)(外部サイト)
お問い合わせ
環境政策課 衛生係
電話番号:088-621-5206
ファクス:088-621-5234
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